ジルダ・ロアエック&黒木理也
THE FOUNDERS
1973年、フランス・ブルターニュのレスネヴァン(Lesneven)で生まれたジルダ・ロアエック(Gildas Loaëc)。彼はまさに自力で成功した、たたき上げの成功者です。学生のころから、レイブパーティーなどをオーガナイズしたり、ZINEを出版したりして若くからキャリアを開始しました。1995年にはじきにハウスミュージック好きが集まるスポットとなる、エレクトロを中心に取り扱うレコードショップ「Street Sounds」をパリにオープン。
そこでフランスのエレクトロ・デュオのDaft Punk(ダフト・パンク)と出会い、彼らのマネージャーとして働くことになります。さらに、のちにパートナーとなる黒木理也との出会いもこのショップでした。2人は数年後、アパレル、ミュージックレーベル、そして今では上質なコーヒーまでも手がけるブランド【Kitsuné】を設立します。
日本で生まれた黒木理也は12歳の頃に渡仏し、1990年代アートムーブメント真っ只中のパリで、ハウスミュージックのパーティーや、スケートショップに出入りしながら育ちました。ファッションが大好きで、建築学校に通いながら古着屋で働いていました。
仕事で一緒に日本へ行くことになった2人の若き起業家は、ひとつの分野にとらわれないライフスタイル・ブランドを立ち上げることを思いつきました。焦らず、新しいことに挑戦し、数多くの知識を吸収した2人は、時を移さずに成功することとなります。
「私たちは自分たちの “Art de Vivre” (アール・ド・ヴィーヴル、暮らしの芸術の意)を反映するブランドを作りたかったのです。Kitsunéとは、情熱、野心、そしてアクションを起こす行動力から生まれた物語です。」